キャンピングカーでは100Vの電源を安定して使うためには12V電圧を家庭用100Vに変換するためのインバーターが必要になります。
インバーターの種類が多くある中リモートスイッチがあるタイプ、または追加できるタイプ、スイッチが取り付けられないタイプに分かれています。
実際に実験であると無いとでの差を見てみました。
バッテリーからインバーターまでの説明
写真はキャンピングカーの電源システムを簡単に表したものになります。
実際のキャンピングカーはもっと配線が複雑ですが簡単にすると主要なパーツはこのようになります。
12V充電器が走行充電とみなしバッテリーに電流を流し蓄電します。
貯められた電力を直流12Vから交流100Vに変換します。
インバターから変換された100Vで電化製品を使います。
今回はインバーターをON・OFFするスイッチについてですが、あるかないかでバッテリーの消費量にも影響してきます。
私自身も特にバッテリーの苦手な冬場でインバーターのスイッチの存在を知らなく、使っていないのに勝手に減っていて肝心な時に使えない経験をしました。
デモで用意したもので試してみます。
今回使用機材等
節電エコチェッカー ET30D
12V700Wインバーター 未来舎 FI-S703
未来舎リモートSW REMO-166A
電流計 KAIWEETS 6000 (Amazon)
デジタル電圧系 バッテリー残量表示(Amazon)
※バッテリーはテスト用
スイッチON/OFFで消費電力にかなり影響している
今回違いを見るため電圧変化だとわかりにくいのでネットでDC直流用電流計を購入しました。直流用電流計は1万円以上するタイプが多いですが、購入したものは5000円以下で結構使えます。
接続したインバーターの電源をOFFにし電力エコ計もOFFの状態です。
その時バッテリーからインバーターの一次側(12V入力)の電流値も0Aアンペアを確認
この状態ではインバーターの待機電力は発生しないので一方的に減ることはありません
次に100V側に負荷をかけなくインバーターのスイッチを入れると、インバーター自体の待機電力が発生していることがわかります。
電流計では0.83Aアンペア消費しており、バッテリー側に取り付けた電圧は12.3Vになってます。
電力=12.3V×0.83A から約10.2W消費していることがわかります。1時間に約10wh消費し一日24時間車に乗らない場合や外部充電など行わなかった場合は約245Wh消費してしまうことになります。しばらく乗らないと最悪の場合電力がなくなりバッテリーの寿命を著しく低下させてしまします。
いざ使おうとしてもインバーターのスイッチをONの状態でしばらく放置し結果残量が少なくなってしまい、機能しない恐れがあります。
インバーターは必ずOFFにすることは大切です。ただキャンピングカーなどはインバーター自体を座席下に収めてしまう場合が多いので毎回椅子を外して電源ON・OFFするのは現実的ではありません
その場合ON/OFFにはリモートスイッチは必衰になります。
写真は備え付けタイプで使用したインバーターのオプションになります。こちらはバッテリー残量や電圧もわかるタイプになっていますが、ここまでのは揃えなくてもON/OFFさえできればよいと思います。
最近は2万円前後のインバータースイッチ付きも販売されていますので予算に合わせていらぶと良いでしょう。
まとめ
インバーター自体が消費電力を発生するので必ずON/OFF出来るものを選び、後でスイッチでコントロールできるようにしましょう。
またバッテリーの残量を減らすことは寿命を短くする原因にもなり、使いたいときにフルに使えないので面倒だと思いますがキャンピングカーに収納して使う場合はON/OFF出来るスイッチを推奨します。
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